いつもは自分が「好きだ!」と思ったものを
衝動的に書いてるんですが、今日は逆です。
最高につまらないものに出会いました。
キャスリン・ビグロー監督「ハートロッカー」
イラク、バグダッドに派遣された爆弾処理兵の話です。
政治性や精神性が無い、なんとも退屈な映画でした。

いつ爆発すんだ?いつ弾が飛んでくんだ?
というちょっとした緊張感があるだけ。
爆弾を処理する人目線で話は進むんだけど、
爆弾を仕掛けた側の物語がまるで見えない。
もうただ単純にセリフすらない。
それはそれで結構なんだが、かと言って
処理する側の人が大きなシステムに主体化されていく…
そしてその葛藤、みたいな感じでもない。
描かれるのは、「他」の世界で非日常的な事を
させられる事に対する中毒性とかその程度。
多分ここを一番強調したいんだろうけど
その描き方も説明的で残念な限り。
戦争という「国家」が用意した舞台の中で
爆弾を処理する事を楽しみにしてしまう「個人」。
まぁ、わかる。
まぁ、わかるんだけれど。
場所:バグダッド 相手:イスラムという
非常にデリケートな題材をとっているが、その理由が全くない。
アブノーマルな中毒性みたいの描きたいなら
場所:墓地 相手:ゾンビ とかでやればいい。
主人公は家族を残して派遣された爆弾処理兵でなく
ゴーストバスターとかにして。
全く問題なく同じ内容のものが作れる。
ゾンビは喋らないし丁度いい。
戦争って文脈がまるで活きてないんだよ。
アメリカのプロパガンダ映画だとか批評を聞いた事あるが
そんなチカラは到底ない。
そんなスケールの話ではない。
ほんとに、見て後悔した。

