こんばんわ。
蒸し暑い日が続きますね。
今日はコレクションさせてもらってる作品を一点紹介。
以前記事にも描いたGEISAIで出会った作品なのですが
この作品もまた、僕の足を止めてくれました。

沢登英希「いつのまに」
写実的に描かれた柿。
そこに絡む青い絵の具の塊。
ああ、ダメなんですよ。弱いんですよ。
異なる物が絡みあっていると
僕はドキドキしてしまうんですよ。
写実的な柿。
写実という方向性が
今自分が捉えているモノを物理法則に乗っ取って
画面に再現する事だとするならば
つまるところ、フォトリアルのひとつの到達点は
「絵である事を忘れさせること」にあるはずです。
だから写実技法には正解があります。
そのモノが実際に存在している以上
そこに近づくよう、考え、捉え、構築していく必要があるんです。

だけど、沢登さんの作品の画面には
その写実に「絵の具」が絡む。
これは構築どころか
絵の具の重さと宇宙船地球号の重力に任せるという
非常に偶発性の高い技法です。
柿をスパッと切ってるから
この「絵の具」の性質は絵の具とは言えないのかも知れませんが
画面を観るとやはりこの塗料の塊が
自らが絵画である事を主張してきます。
こんなものが写実的な柿と画面を共にされちゃうと
これはもう一種の自己矛盾が生まれます。
パイプの下に、これはパイプでは無いと描いてあるようなもんです。
この異なる出会いが
作品の絵画としての自己言及性を高め
絵画特有のユーモアを生んでいて、とても好きなんです。

色々と作品を観る機会が多いですが
伝えたい事とかを重要視し過ぎて
自分が何をつくってるのか忘れてる様な作品もたまにあります。
それ、なんで絵画である必要があるの?
絵画には絵画にしかできない事があるし
絵画にしかない楽しみがあります。
そんなものをこの作品からは感じます。
ふとしたモチーフの選択と構図。
そして異なる技法の出会いから生まれる
この…わけのわからなさ。
この揺らぐ感覚。
辞書に無い何か。
これですよ、これ。
自分にはまったく想像至らない領域。
だからこそ、観たいと思うんです。
作家の沢登さんはまだ学生だそうです。
過去の作品ファイルも見せていただきましたが
もうホントに色々なタッチの作品がギッシリでした。
同じ人?ってなくらいに。
でも、そういう模索は、本当に大事な事だと思うんです。
作家性にしがみつかず、自分を固定化せず
どんどん新しい世界を見つけていって欲しいです。
と、老婆心的なコメントになってしまいましたが
とにかく気になる作家さんなんです。
沢登英希さん。
是非、お見知り置きを。


蒸し暑い日が続きますね。
今日はコレクションさせてもらってる作品を一点紹介。
以前記事にも描いたGEISAIで出会った作品なのですが
この作品もまた、僕の足を止めてくれました。

沢登英希「いつのまに」
写実的に描かれた柿。
そこに絡む青い絵の具の塊。
ああ、ダメなんですよ。弱いんですよ。
異なる物が絡みあっていると
僕はドキドキしてしまうんですよ。
写実的な柿。
写実という方向性が
今自分が捉えているモノを物理法則に乗っ取って
画面に再現する事だとするならば
つまるところ、フォトリアルのひとつの到達点は
「絵である事を忘れさせること」にあるはずです。
だから写実技法には正解があります。
そのモノが実際に存在している以上
そこに近づくよう、考え、捉え、構築していく必要があるんです。
だけど、沢登さんの作品の画面には
その写実に「絵の具」が絡む。
これは構築どころか
絵の具の重さと宇宙船地球号の重力に任せるという
非常に偶発性の高い技法です。
柿をスパッと切ってるから
この「絵の具」の性質は絵の具とは言えないのかも知れませんが
画面を観るとやはりこの塗料の塊が
自らが絵画である事を主張してきます。
こんなものが写実的な柿と画面を共にされちゃうと
これはもう一種の自己矛盾が生まれます。
パイプの下に、これはパイプでは無いと描いてあるようなもんです。
この異なる出会いが
作品の絵画としての自己言及性を高め
絵画特有のユーモアを生んでいて、とても好きなんです。
色々と作品を観る機会が多いですが
伝えたい事とかを重要視し過ぎて
自分が何をつくってるのか忘れてる様な作品もたまにあります。
それ、なんで絵画である必要があるの?
絵画には絵画にしかできない事があるし
絵画にしかない楽しみがあります。
そんなものをこの作品からは感じます。
ふとしたモチーフの選択と構図。
そして異なる技法の出会いから生まれる
この…わけのわからなさ。
この揺らぐ感覚。
辞書に無い何か。
これですよ、これ。
自分にはまったく想像至らない領域。
だからこそ、観たいと思うんです。
作家の沢登さんはまだ学生だそうです。
過去の作品ファイルも見せていただきましたが
もうホントに色々なタッチの作品がギッシリでした。
同じ人?ってなくらいに。
でも、そういう模索は、本当に大事な事だと思うんです。
作家性にしがみつかず、自分を固定化せず
どんどん新しい世界を見つけていって欲しいです。
と、老婆心的なコメントになってしまいましたが
とにかく気になる作家さんなんです。
沢登英希さん。
是非、お見知り置きを。





